陸にあがる

水俣病事件で海を奪われた漁師たちは「陸に上がる」選択を強いられ、生活の糧として甘夏みかんを作り始めました。

今年で水俣病公式確認
65年目を迎えたので、
あの時からずいぶん時間がたちました。

甘夏みかんの栽培を始めた人の中には、自身が水俣病という病魔に侵されながら、
農協主体による農薬散布はさらに困難を極めました。

そんな中
生きんが為にも農薬は、絶対やめるべきじゃ。被害者が加害者にならない

と声を上げた、水俣病患者・故杉本雄さん栄子さんと、大澤忠夫が
19796月に「反農連(反農薬水俣袋地区生産者連合)」を結成。「本来の人間らしい生活をしながら、弱く切り棄てられる生産者同士の絆を深め、水俣のみかんを通じ、全国に水俣病事件を伝え、自らの生活を据え返す契機にしたい」という想いとともに、農薬を使わない甘夏みかんの自主販売を開始しました。

時は経ち、みかんの樹々も幼木から成木へ。若かった生産者もおじいちゃん、おばあちゃんへ。そして世代交代も始まりました。


200610月エコネットみなまた農水産部門「はんのうれん」という企業組合になりましたが、2016年退職し、新たに「からたち」という団体を私たち3人で立ち上げ、
これからもこの地で農薬を使わない柑橘を栽培・販売していくことを決めました。

 
からたち
〒867-0034 熊本県水俣市袋2501-211 
TEL&FAX:0966-63-7578
karatachi@sea.plala.or.jp